木原夫人 文春報道「メディアも権力」〜 ツイッター「スペース」朝までやらないよ vol.3

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週刊文春が3週間に渡って、木原誠二官房副長官の妻が、前夫の不審死に関与しているかのようなキャンペーン報道を展開しています。前夫の遺族は今週に入り、警視庁に捜査の再開を求める上申書を提出し、20日には東京・霞が関の司法記者クラブで記者会見を開催しました。

前夫の父親は記者会見で涙ながらに再捜査を訴え、集まったテレビ局や新聞社の記者らにに対し「この事件に関心を持っていただき、広く報じていただきますよう、心よりお願い申し上げます」と要請しました。

“当事者”である文春オンラインの速報を除くと、この翌日の朝刊までに記者会見を報じたのは、司法記者クラブ加盟社では共同通信産経新聞、東京新聞(速報は共同電)などが当日から速報。読売、朝日、毎日、日経は記事化を見送ったようです。

一方、雑誌やネットメディアは積極的で、アエラドット日刊ゲンダイSMART FLASH週刊女性PRIME集英社オンライン弁護士ドットコムニュースJcastニュースなどが会見の様子を詳しく報じていました。

アエラドットが匿名の警視庁担当記者のコメントとして「警視庁としては捜査はやり尽くしたというスタンス。自殺として矛盾はないとして、再捜査をする動きはありません」と掲載していることからも分かるように、主要一般紙やテレビ局が報道に慎重なのは、立件にハードルがあることが伺えます。また、この記者の話によれば、捜査1課の刑事のなかには文春報道を「人権侵害」だと批判する人もいて、やや風向きも変わる可能性が出ています。

文春は3週間に渡って追及していますが、木原氏の妻に対する“容疑”を決定づけるような中身には至りませんでした。マスコミでは文春の報道について手放しで絶賛する人が大半のようですが、違和感を覚えたSAKISIRU編集長の新田が事件の真相とは別にこの段階で報道したことへの問題点を指摘しました(リンクはこちら)。

記事はSNSでは一定の反響を呼び、自民議員や文春以外の週刊誌記者からも水面下ではありますが、遺族の無念や再捜査の必要は理解した上で、文春報道への問題点に賛同する声が寄せられています。

さらに21日午後には自民党の西田昌司参院議員が自らのYouTubeチャンネルに「木原事件ってなんですか?週刊文春へ一言 岸田政権叩きの印象操作をやめよ!!」と題した報道批判を投稿。自民党内からも公然と異論を唱える人も出てきました。

念のためですが、再捜査が可能な限り警視庁は全力をあげるべきです。しかしこの間の報道は「推定無罪」などの近代刑事法の原則や理念が踏みにじられ、「報道と人権」が改めて問われているようにも思います。

※クリックするとツイッター「スペース」に飛びます

告知文としては長くなりましたが、SAKISIRUでは今夜22時からツイッターの音声サービス「スペース」で恒例の「朝までやらないよ」第3弾として、この問題について新田が話をしたいと思います。今のところゲストは未定ですが、政治関係者、報道関係者の飛び入りも歓迎します。(ただし冷静な議論ができる方でお願いします)ぜひともご参加ください。

※スペースは終了しましたが、アーカイブはご聴取いただけます。

スペースのURLはこちらです

 

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