日本の実子誘拐問題を報じた豪州の2人のジャーナリストが「優秀外国特派員賞」に選出

受賞した記者「親御さんに最大限の感謝」

オーストラリアの報道関係者を支援する非営利財団「ケネディ財団」は18日、日本での実子誘拐の実態に迫った2人のジャーナリストを今年の優秀外国特派員賞に選出したと発表した。

表彰されたのは、シドニー・モーニング・ヘラルド紙で日本の実子誘拐問題を積極的に報じてきた同紙北アジア特派員、エリック・バックショー記者と、ドキュメンタリー番組「60ミニッツ」オーストラリア版で、「キッドナップド・イン・ジャパン(Kidnapped in Japan)」を放映したプロデューサー、ナタリー・クランシー氏。

2人の報道により、単独親権制度の日本で「合法的」に一方の親が自分の子どもを連れ去っている実態や、日本人配偶者との間に生まれたオーストラリア人の子ども82人が実子誘拐の被害に遭っていることが浮き彫りになり。オーストラリア国内で反響を呼んだ。

バックショー記者は受賞を受けてX(旧ツイッター)に投稿。クランシー氏との受賞を喜び、番組スタッフへの感謝と共に、「私たちの話を信頼してくださった親御さんに最大限の感謝を申し上げたい」と取材協力した人たちにも謝意を示した。

番組放映と同時期、オーストラリア政府は駐日大使が斎藤法相に家族法制のあり方について意見を申し入れたほか、ここにきて本国で与野党一致で日本政府に対し親権制度見直しを求める動きを加速している。ハーグ条約締結後も単独親権制度に固執してきた日本に対し、外国政府や世論の反応は厳しくなっており、日本の法務省で検討中の共同親権の議論に影響を与えるか注目される。

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