24兆円巨大市場、ゲームから始まる産業革命が米中対立を動かす理由

世界的に進むメディアとの融合
地政学・戦略学者/多摩大学客員教授
  • ウクライナ兵が戦場でスマホゲームに興じる報道、注目すべき背景とは
  • 「ゲームというバーチャルな遊びが、リアルの世界に影響を与えつつある」
  • いまや全世界で24兆円の巨大市場、国際政治にも与えるインパクトとは?

ウクライナでの戦争はすでに開始から1年半を超えたが、戦場における実に興味深い報告があった。ニューヨークタイムズの記事によれば、ウクライナ兵たちは戦場においても暇な時間にスマホやPCなどで、オンラインゲームを楽しんでいるというのだ。

画像はイメージです(Miljan Živković/iStock)

しかもそのようなゲームの中でも人気なのが「ワールドオブタンクス」(通称WoT)や「ワールドオブタンクス・ブリッツ」(通称WOTB)などの、多人数のプレイヤーがオンライン上でキャラクターを操作しながら同じ世界観で冒険を楽しめるオンラインゲームだ。

このようなゲームは、20世紀なかばの装甲車両を動かしながら戦って遊ぶものだが、舞台が戦場であるため、兵士たちの中には、そこで学んだこと(チームワークの重要性や戦術)を実戦に活かしている者もいるという(参考)。

これは何を意味しているのか。「ゲームというバーチャルな遊びが、リアルの世界に影響を与えつつある」ということだ。

ゲームが既存メディアを侵食

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地政学・戦略学者/多摩大学客員教授

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