小室夫婦、明らかになった「真の力関係」。身も蓋もなくなる結果に

「ワルがお嬢様をたぶらかす」論調の崩壊
評論家、徳島文理大学教授
  • 記者会見で金銭トラブル対応が「眞子氏の意向」で身も蓋もないことに
  • 国民に対して挑戦的な物言いの「愚策」。宮内庁の対応「怠惰」の極まり
  • 夫婦の本当の力関係も浮き彫り。会見後も残る懸念とは?

「金銭トラブル」について、秋篠宮様が小室さんに「相応の対応」と「見える形での対応」を求められたことについては、「父の求めをどのように受け止めたかは、その後の私たちの対応に反映されています」としたが、それが金銭を払う必要などないという圭氏の強気の文書公表と、それが不評だったことで、今度は解決金を払うと迷走した経緯があったからで、これまでの方針が眞子氏の意向によるものだったとなっては、身も蓋もない。

(前回掲載「秋篠宮家のけじめに敬意も、小室夫妻「傲岸不遜」会見の支離滅裂」はこちら

愚策会見、宮内庁怠惰の極まり

「否定的な報道やインターネット上の書き込みについてですが、誤った情報が、なぜか間違いのない事実であるかのように取り上げられ、謂れのない物語となって広がっていくことには、強い恐怖心を覚えました」とあるが、それは、当然に疑問とされても仕方ない事実があり、宮内庁も小室母子が適切な情報公開と反論をしなかった結果であろう。

複雑性 PTSD(複雑性心的外傷後ストレス障害)は、「結婚との関係で公表することを決めた」「体調は良くない」といわれるが、強気の記者会見をみて、気の毒にということになるのだろうか。

この病気の原因は、「税金泥棒」というほかの皇族に対する批判を見られたのが原因というが、そんなものは、公務員の子どもなど常に友人から浴びせられている。皇族がそういうことを言われ戸惑うことなど確実に予想されることなのだから、宮内庁の職員が皇族教育として、そういうことを言われたら、どう考えるべきか、どう反応すべきか教えておかなかったのがまことに不思議である。

そして、宮内庁がそのようなケアを怠ったことについては、眞子様にとってまことに気の毒だったと同情するしかない。メーガン妃との比較や、インタビューの可能性については、「今後の私的なことについては、お答えを控えたいと思いますが、現在のところ、インタビューに応じることは考えていません。新しい環境で心穏やかに生活を送りたいと考えています」と仰っているが、それなら、どうして一般国民に対して挑戦的な物言いを記者会見で繰り返したのは愚策だろう。

小室氏は弁護士に不向き?

一方、小室氏は当たり障りのない応答に終始した。本来なら、夫として眞子氏を守りたい気持ちがあるのであれば、余計な発言をさせずに、「自分と家族の不徳を詫び、自分たちの分に過ぎた結婚であるが、精一杯頑張るし、身を慎み、国民や皇室の方々にも徐々に認めて頂けるように精進したいので応援して欲しい」とでも言っておけば、少しは国民の心象も和らいだはずなのにしなかった。

また、母親についても、「完璧な人間でないが、未亡人として苦労しながら自分を育ててくれたのに感謝しているし、こういう結婚をすることで慣れない批判にさらして申し訳ないと思っている。批判は私が受け止めたいし、母も皇室との繋がりでなにか得ようとか思っていない。どうぞお手柔らにして欲しいということだけは、この場を借りてお願いしたい」とでも言えば、よかったのだ。

それを、果たしてどうか誰にも分からない、病気などで煙幕を張るから、今度は、その病気が本当かという報道合戦になるに決まっている。どうも、圭氏をみてると、弁護士という仕事に向いているとは、どうしても思えないのである。

会見後もくすぶる懸念

眞子氏と圭氏の力関係については、私は2018年ごろから、「小室圭氏というワルが、眞子様(当時)という世間知らずのお嬢様をたぶらかしているといわんばかりの論調はおかしいし、かえって成年女性である眞子様を馬鹿にした物言いだと」と指摘してきた。

また、小室母子だけに対する過度の批判で、かえって、眞子様が同情され、かたくなになられるのではとも指摘してきた。さすがに、借金を返さないことまで皇族だった“眞子様”の指図だというのは予想外だったが、この2人の主導権はすべて“眞子様”にあったし、これからも、眞子氏にあるのだろう。

その眞子氏は、これからいろんなことが思い通りにいかなくて、苛立たれることが多いことが予想されるが、もう民間人であるだけでなく、皇室とほぼ縁を切られたのだから、皇室も外務省なども、余計な介入はしないほうがいい。ただ、本当に困られて、助けを求めて来られたら控え目でいいから、温かく対応する途は閉ざさない方がいい。

一方、眞子氏の会見での話を聞いていると、諫言してくれる人は遠ざけ、全面的に支持してくれる人の意見ばかり聞いてこられたことが分かる。これは、非常に心配だ。特に、影の指南役といわれた人物たちの背景など、宮内庁や政府ももっと関心をもって対処すべきだし、情報も公開すべきだ。どうせ、関係者ではフォロー仕切れないので、マスコミやネットによるウォッチは不可欠だと思う。心配なのは、彼らを利用しようとする人たちだ。

ついでに、海外の報道を見て感じたのは、なぜ、多くの日本国民がこの結婚を懸念しているか外国人ジャーナリストは十分な知識をもっていないことであり、それはさまざまな誤解をまねくかもしれない。彼らは400万円の借金が母親にあるからだけで反対していると誤解して不思議がっているが、あれは、たまたま、証人がいるから取り上げやすいだけで、氷山の一角だ。また、あの借金は小室圭氏の贅沢な学業を支えるためのもので、借りた段階から圭氏自身が関与しており、母親だけの問題ではない。

このほかにも、非常な浪費を繰り返してきたこと、皇室を経済的利益を得るために使っている疑惑、さらには、彼の父親と祖父母三人が短期間の間に自殺したことなども、調査が必要だと懸念している。そうしたことを、外国人ジャーナリストに知ってもらわないと、日本人が過度に保守的なように誤解されかねない。

 
タグ: ,
評論家、徳島文理大学教授

関連記事

編集部おすすめ

ランキング

  • 24時間
  • 週間
  • 月間

人気コメント記事ランキング

  • 週間
  • 月間

過去の記事