夏休み最後の宿題の日「ラストスパート型」の小学生は何割いるか?
勉強時間帯のピークは?コクヨがIoT文具の使われ方を分析コクヨ株式会社は31日、同社のIoT文具「しゅくだいやる気ペン」のセンサーデータとユーザーアンケートから小学生の夏休みの学習習慣を調査・分析した結果を発表した。ユーザー数3000人を対象にしたという調査から、小学生たちの意外な夏休みの宿題事情が見えてきた。

データから勉強の様子解析
「しゅくだいやる気ペン」(税込6980円)とは、コクヨが2017年に7月に発売したIoT文具。販売台数は年間1万台を超えるヒット商品だ。いつも使っている鉛筆にアタッチメントを取り付けることで、ペンが動いた時間を計測し、スマートフォンと連動。鉛筆を持った手の動きから、緑赤青とやる気を10種類にランク付け。宿題をすればするほど色が変わっていき、日々のやる気が“見える化“できるという。やる気が増えるとアプリ内の木が成長してりんごの実が育っていったり、「ごほうび」のゲームが出来たりするようだ。

調査結果によると、子どもたちは夏休みでも朝から机に向かって日々コツコツ宿題に取り組んでいることなど次のような傾向が浮かんできたという。
- 机に向かう時間帯のピークは朝9時
- 一日あたりのしゅくだいやる気ペンが働いていた時間は、夏休み前の1.2倍
- 夏休みの宿題の取り組み方は毎日コツコツタイプが47%、ラストスパートタイプがわずか13%
「しゅくだいやる気ペン」の稼働時間から子どもたちが一日のどの時間帯で机に向かっているのかが分かる。調査結果では、学校のある夏休み前は夕方17時ごろだったのに対し、夏休みに入ると朝9時ごろから頑張る様子がうかがえた。

また、学年別で観ると、「しゅくだいやる気ペン」が動いていた時間は長くなる傾向に。夏休み前と比べて約1.2倍になったという。自宅学習時間が増えたことがうかがえる。

今時の小学生は「優等生」?
そして、夏休みの宿題の取り組み方は、毎日計画的にこなす「コツコツタイプ」が47%、夏休みの前半に宿題をおわらせる「スタートダッシュタイプ」が28%、計画はたてても実行できず終盤ギリギリにがんばる「ラストスパートタイプ」は13%しかいなかったという。

「朝9時から宿題」「コツコツ毎日宿題」と、今どきの小学生のかなりの優等生ぶりを示す結果となっている。親としてはこれが世の中の平均値だとしたら、慌ててしまうのが正直なところだ。この結果はあくまで「しゅくだいやる気ペン」を付けた子どもたちの結果である。
ちなみに、このペンの存在を知らなかった我が家では、現在小2の我が息子は今も慌てて残りの宿題をやっている。絵日記などギリギリになって終わっていない宿題が発覚したので、この調査では少数派の「ラストスパート」タイプに入るかとおもう。学童保育に行く日はたしかに、宿題を9時からやる時間があるので、朝から定時で宿題にとりかかっていたが、自宅にいる日は毎日朝からこなせたわけでもなかった。言い訳になるが、親も自宅で仕事をしていると、子供の宿題の時間まで管理しきれなかったのが正直なところでもある。
この調査はやはり、「しゅくだいやる気ペン」をつけた小学生を対象にしているからこそかもしれない。忙しい親も、宿題の隅から隅までチェックしきれないが、このペンなら少なくともやる気の変遷をアプリで見守ることができるというのだ。普段の鉛筆につけるだけで、こんな理想的な結果が出るほど子供のやる気を喚起できるならば、うちも試しているのもいいかも、夏の終り、子供の終わらない宿題を前にそそられる母でありました。
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