沖縄に「しっぺ返しされた」大江健三郎 〜 保守にも左派にも“不都合な真実”

戦後左派論客の精神的支柱、沖縄問題の功罪(後編)
批評ドットコム主宰/経済学博士
  • 『沖縄ノート』を巡る、大江氏と曽野綾子氏との論争が不毛化
  • 政治の現実と文学の限界…「しっぺ返しされた」大江氏
  • 大江氏が想像しなかった「失敗の本質」、沖縄のしたたかさとは

大江健三郎の『沖縄ノート』を巡る、曽野綾子との論争は裁判にも発展し、2000年代まで尾を引くことになった。これに対する私見を述べると、大江の想像力と曽野の想像力との不毛な闘いの部分が大きかったのではないか、と思う(前編に続き、敬称略)。

『沖縄ノート』論争なぜ不毛化

裁判所の判断は別にして、真実はその中間にしかない。もっといえば重層的な歴史が時として見せる「矛盾が表出した瞬間の出来事」ではないかと思っている。

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特別編(前編)に続く

 
批評ドットコム主宰/経済学博士

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